口蓋裂等で、何かしら保険適応で噛み合わせを少しでも治す事は出来ますでしょうか?

和歌山県27歳女性


口蓋裂(上顎があいている)で小さい頃手術を受け、それからずっと矯正をしていたが、引越し等色々あり、私の記憶上最終受診が、中2辺りになります。
針金もその当時付けた物が現在も付いています。
最近になり(1年くらい前から)自分でも自覚する程の噛み合わの歪みがまた出て来て相談させて頂きました。
この歳になってしまいましたが、口蓋裂等で、何かしら保険適応で噛み合わせを少しでも治す事は出来ますでしょうか?
数ヶ月前に相談しに行った所が、保険適応外の物でしか取り扱っていない、又保険については分からないとの事でした、。
お返事の程よろしくお願い致します。


A.こんにちは、太田矯正歯科クリニックの太田です。
お悩み相談ありがとうございます。

矯正歯科治療は一般的には保険適用外ですが、下記の場合に限り保険診療の対象となります。

  1. 「別に厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療
  2. 前歯及び小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る。)に対する矯正歯科治療
  3. 顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)の手術前・後の矯正歯科治療

なお、これら保険適用される矯正歯科治療を行える医療機関は、厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関のみになります。

患者様の口蓋裂は①に含まれるので、

矯正治療は保険適用となります。

ただし、他の医院での治療の継続を希望される場合は、過去に保険で矯正治療を受診されておりますので、その医院での治療の資料&保険治療の段階、内容がわかるカルテが必要となります。治療がスムーズに行くのは、過去に矯正治療を受診された医院で治療を継続される事をお勧めします。

また通院が困難な場合であっても、まず主治医に相談されるのが良いでしょう。

太田 安彦

太田 安彦

皆様の健康と笑顔を守る矯正歯科医療を目指します。